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ヴェーラ冒険譚

ちょっと連作SSなどを投下してみたり。
私が制作に関わっている「魔物娘たちとの楽園~スライム&スキュラ~」
の主人公・アヴェスとヒロイン・ラキスの娘で、スキュラ娘のヴェーラと
ヴェーラの妹でメイドを目指すスキュラ娘ラーシア。
二人が七海制覇を目指すための冒険劇を綴っていこうかと思ってます。
あ、表記タイトルはエロゲーですので、18歳未満の方は気になっても
調べたりしたらダメですよ?
ちなみに、このSSは18禁じゃないです。
だってアダルトでブログ登録してないもん。

簡単なキャラ設定など。

ヴェーラ
アヴェスとラキスの娘。長女。
幼い頃より海賊になるための英才教育を受けた少女。
ただし教えたのがライムだったため、性格が色々破綻している。
無駄に自信に溢れており、それを裏付ける実力があるから厄介。
周りを巻き込み、我が道を突き進む、超絶スキュラ娘。
極度のファザコンでもある。

ラーシア
アヴェスとラキスの娘。次女。
幼い頃よりヴェーラに連れ回されてきた、かわいそうな少女。
両親もライムもヴェーラも、どこか変人であると思っている。
そのためか、やけに普通に拘るっているが、目指しているのはメイド。
メイドが普通じゃないことに気づかないあたり、彼女も変である。
つっこみ役なのは、逃れられない運命。

とまぁ、キャラはこんなところ。
興味がある方は続きから読んでみてください。





「良い……やっぱり海は良いわ……」

あたしは船首に足をかけ、遠くまで広がる海に思いを馳せる。流れ込む潮風がコートをなびかせ、耳に聞こえる海鳥の声が心を落ち着かせる。
いつも見慣れている光景とはいえ、やはり誰かの後ろで見るものと、船長として見るものとでは、大きな違いを感じずにはいられない。

「ふふっ、そうよ。あたしは解放されたのよ……父様の庇護から。目指すべき夢のため、ついに……ついに独り立ちすることになったのよ!!」

頭に被る海賊帽を足の一つで持ち上げ、あたしは歓喜に震える声で、宣言するように叫びあげる。
そう、夢にまでみた解放。大海賊である父様の反対を押し切り、七海制覇を目指すべく、あたしことヴェーラは立ち上がったのよ。

「あたしに不可能は無い! そうよ、七海を制覇するまで、父様の元には帰らないわ……そうでしょう、あんたたち!」
「「「へい、お壌!!」」」
「良い返事だわ! それでこそ、あたしが選び抜いた精鋭たち! あたしが七海を制覇した暁には、あんたたちにも十分な恩賞を与えること……今! ここに宣言するわ!!」
「「「うおぉぉぉぉっ!!」」」

大気が震えるほどの怒声を上げ喜ぶ精鋭たちに、あたしは満足げに頷く。この士気の高さがあれば、七海の一つや二つ、すぐにでも制覇できる……そう思わずにはいられないわ。
あの父様ですら七海を一つ制覇するのに、五年程度の月日を費やしている。それを僅か数ヶ月で、あたしが制覇してしまったら……?
きっと父様は、あたしのことを見直すに違いないわ。そして、頭を撫でてくれて、優しくキスをしてくれて……さらにさらに……!

「母様やむーねぇをさしおいて……あたしが父様の、くふふふふ……じゅるり……」

海のように澄んだ瞳で見つめられ、顔を寄せ、囁くように愛を耳に吹きかけられる。とろけるような甘い香りが鼻孔をくすぐり、鍛え上げられた逞しい腕があたしの身体を優しく撫で回す……
やがてその腕は、あたしの柔らかな胸を揉み始め、するするとお腹を這いずって、大切な場所へと滑り込んでいくのよ。そして潤んだ瞳で父様を見つめるあたしの唇に、情熱的なキスを落とし……二人は……

「きゃーきゃー! なんちゃってなんちゃって! 素敵! 父様素敵すぎーー!」
「ないない。そんなこと、天地がひっくり返ってもあり得ないから」
「って、何よ! 人がせっかく父様との甘い初夜を想像してるっていうのに!」
「いや、だからね? あの父さんが、姉さんに対してそんなことするはずないってば……」
「そんなの分からないでしょ!? あたしの気持ちが通じる可能性だってゼロじゃないわ!」
「あ、一応ゼロに近いってのは分かってるんだ」
「ぐっ……!」

反射的に叫んでしまった言葉に、的確なつっこみを入れられ、あたしは思わずたじろいでしまう。
そりゃ確かに、あの愛妻家である父様が、娘であるあたしに手を出すなんて、ありえないだろうけどさ……夢くらいみせてくれたって良いじゃない……

「ほんと、あんたって場に水を差すのが上手よね。もう感心しちゃうわ……ただのメイドのくせに」
「ひどっ!? 妹にたいして、くせにとか言う!?」
「事実じゃない。しかも何? 母様みたいに誰かを弄ろうともせず、一歩引いた態度で与えられた仕事をこなすだけ……これをただのメイドと呼ばず、なんて呼べば良いのよ」
「いやいや、それ普通だからね!? 母さんがおかしいんだよ!?」
「はっ、またあんたお得意の普通論理なの?」

あたしは、妹の相変わらずな様子に、呆れた視線を向けながら、思い切り鼻で笑ってやる。
どうもこの妹……ラーシアは、何においても普通を目指すという悪癖がある。物心ついた頃から、こうなのだから、もはや手の施しようがないのよね。

「全く、誰に似たのかしら。あんた、本当にあたしの妹なの?」
「生まれた時から一緒にいるのに、今更そんなこと言うの!? っていうか、わたしがこんな性格になったのは、姉さんのせいなんだからね!?」
「はぁ? あたしがあんたに何をしたって言うのよ。責任をなすりつけるのは止めて欲しいわ」
「よくもそんなセリフが言えるよね! 物心ついた頃から、散々人のこと連れ回してくれたのに!」
「んー? そうだったっけ?」
「そうだよ! しかも決まって姉さんだけ得をして、わたしは貧乏くじばっかり!!」

涙ながらに訴えてくるラーシアに、あたしは疑問を浮かべてしまう。というか、小さい頃のことなんて、いちいち覚えてないのよね……父様のことなら、何だって覚えてるんだけど。

「そもそも今回の船出だって、わたしは行きたくないって断ったのに、起きたらなぜか船の中だし……うぅ、わたしが何をしたって言うの……」
「いやだって、家事ができるやつがいないと困るでしょ? あたしってその辺、さっぱりだし」
「それ胸張って言うこと!? 全然自慢にならないよ! それに、その服装! どう見ても姉さんのものじゃないよね!?」
「あ、これ? ふふん、そこに気がつくなんて、さすがはラーシアだわ」

指を差されたあたしは、くるりとその場で回転し、見せつけるように、コートを翻す。自分で言うのも何だけど、かなり似合っているんじゃないだろうか。

「何を考えてるか分からないけど、そのコート父さんのでしょ!? 帽子はライムさんのだし! イヤリングに関しては、母さんのお気に入りじゃない!」
「そうそう。いやー、奪うのに苦労したわよこれ。母様ガードが堅いから、奪うのも苦労しちゃったわ」
「奪うとか言っちゃった! そんなことして、絶対ただじゃ済まないよ!?」
「大丈夫大丈夫。だって何があっても、父様が庇ってくれるもの」

そう、あたしが何をしても、最後には父様が庇ってくれる。母様に怒られた時も、迷子になった時も、どんなときだって父様は、あたしのことを助けてくれた。
ああ、素敵な父様。きっと父様は、あたしの王子様なんだわ……考えただけで、うっとりしちゃう。

「…………なんか、問題の全てが父さんにあるような気がしてきた」
「むっ、何よ……父様の悪口でも言うつもり?」
「そんな命知らずな真似するわけないじゃない……はぁ、帰りたいよ~……」
「ま、スッパリ諦めることね! それに、メイドの修行もできるんだし良いじゃない! ねぇ、あんたたち!」
「「「へい、お壌!」」」
「うぅ、ここにわたしの味方はいないのね……もう、勝手にして……」

……? なんだか急におとなしくなったわね。溜息なんかついちゃって……ラーシアってば、いっつも最後には、こんな態度になるのよね。何でかは分からないけど。
でも、こうしてラーシアもついてくることを認めたわけだし、これでようやく本当の航海が始まるのね。

「くぅぅ、燃えてきたわ! 待ってなさいよ! あたしは必ず七海を制覇してみせるわ!!」
「「「ついていきやすお壌!!」」」
「…………うぅ、頑張れわたし。負けるなわたし……うっ、ううっ……」
「さぁ行くわよ! 目標は南東の方角! 輝きの氷海よ!」
「「「了解! 進路よーーし!!」」」
「って! ちょっと待ってよ姉さん! そこ七海最難関の場所ですよね!? なんで、いきなりそんなハードル高いところに向かうんですかぁ!?」
「ちっちっち、分かってないわねラーシア! 昔から言うでしょ? 挑む壁は高い方が良い……ってね!」

そう。挑むべき壁は高い方が良い。七海最難関と言われ、未だ誰も制覇したことのない南東の地獄。それさえクリアしてしまえば、他の海なんて何も恐れることは無いわ。
言うなれば、これさえクリアすれば、あたしは世界最高の海賊ってことになるのよ……そう、父様さへ超えて!

「い、いやぁぁぁぁ! 帰るーーーー! 泳いででも帰るのーーーー!」
「往生際が悪いわよ! ついてくることを認めたなら、最後まで付き合いなさい! 大丈夫。絶対に損はさせないわ!」
「ちょっ、離してぇっ! お願いだから! わたしまだ死にたくないーーー!!」

あたしは暴れ回るラーシアを八本の足で押さえつけながら、首だけで精鋭たちに合図を送る。それを受け、精鋭たちは一斉に持ち場へと走り去っていく。
さぁ、待ってなさい輝きの氷海! 今から世界最高の海賊となるあたしが、制覇しに行ってあげるわ!!

「もう、もうっ……! いやぁぁぁぁぁっ!!」
「うっさい! もうあんたは黙ってなさい!!」
「ふごっ……!?」

…………はぁ。締まらないスタートだわ。


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とりあえず書いてみた。
アヴェスとラキスの娘、ヴェーラとラーシアの物語。
更新頻度は分からないけど、ぼちぼち続けていきます。
では、今回はこの辺で終了。

影花

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