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人外×少女ってこんな感じで良いの?

お久しぶりでございます。
実に何ヶ月ぶりでしょうか……いやぁ、マスターアップは大変でした。
発売まで後1週間です。
聖もんむす学園、よろしくお願い致します!!

さて、なんか久々にSS書いてみました。
そしてなぜかジャンルは人外×少女。
あれぇ……? どうしてこうなったんだろうか。
TL上で「人外×少女」「人外×少女」って叫びまくってる、誰かのせいでしょう。

書いてみてなんですが……これで良いのだろうか。
ちょっとした練習も兼ねてるんで、良いか悪いかは不明です。
というか、始まってもいねぇよ……ってところで話終わってます。
それでも良いなら、適当に流し読みしてください。



-人外×少女 出会い編-

 私がその少女に出会ったのは偶然だった。
 その山は、強者のみが生きることを許された世界。力のみが支配する、純然たる弱肉強食の世界だった。
 強者が弱者を従え、弱者は強者に従いながら、その上に立つために牙を研ぐ。強者は強者で、そんな弱者の反抗に寝首を掻かれぬよう、さらなる力を求め、より強き者へと牙を向ける。
 そこに一切の慈悲はなく、より強い者が堂々と闊歩する……そんな戦場のような場所だった。
 そう。そんな場所に、なぜか一人、幼き少女が存在したのだ。いつから存在したのかは分からない。気がつくと、まるでそこにいるのが当然のように、少女は立っていたのだ。
 口減らしの為に捨てられたか……そう考えるが、私はすぐさまその考えを否定する。ここはそんな甘い考えで人間が踏み入れることなど、できる場所ではない。領域へと一歩踏み込めば、情け容赦なく襲われるのがオチだ。入り口付近にいるのは弱者とはいえ、紛れもない人外。人間など歯牙にも掛けぬ輩どもだ。
 ならばなぜ少女はこの場に無傷で存在しているのか。私はただただ、それだけが気になった。入り口付近で放り出された……それならばまだ納得できる。だが、ここは山の麓ではない。強者のみが立ち入ることが許された山頂なのだ。
 人外の者が闊歩するこの山を自らの足で登ってきたとでも言うのか?
 あり得ない。誰にも気づかれず、私ですら、今の今まで気づかないような隠行を人間の少女が身につけているとは、とうてい思えない。
 ならばなぜ……?
 私はただただ疑問を浮かべながら、注意深く少女を観察していく。思えばずいぶんと隙だらけの姿だったが、自分の身を考えるよりも、その少女のことが気になっていたのだ。
 年の頃は十を過ぎたあたりだろうか。人間と関わったことなど無いため、正確なところは分からない。だが、話に聞くところから想像すれば、そのくらいの年齢だろう。
 質素な布に身をくるみ、髪はぼさぼさ、満足な栄養もとれていないのか、身体は痩せ細り、話に聞く人間とはかけ離れた姿だ。満足に食事をし、綺麗に着飾れば、さぞや見目麗しい姿になるだろうに、もったいないと感じてしまう。
 と、そこまで考えて、私は小さく身震いする。私は今何を考えていた……? よもや、あの人間の少女に目を奪われていたとでもいうのだろうか……
 圧倒的な強者である私が、考えるまでもなく、最底辺に存在するであろう弱者に、心を奪われたとでも……?
 私は、その考えに至ったと同時に戦慄する。そのようなことあってはならない。このままこの場に留まっては、取り返しの付かない結果が生まれるのではないか。
 そんな得も知れぬ不安に苛まれた私は、すぐさまこの場から離れようと、背中の羽を広げると、大空へと向かい羽ばたこうとする。
 しかし、背の甲殻は私の意に反し開くことなく、いつもなら息をするかのように広がる羽も沈黙を貫く。なぜ、どうして……そんな疑問と恐怖ばかりが頭の中を駆け巡る。
 いや、本当は理解しているのだ。私の本能が、この少女を放置するなと言っているのが。私が目を離し、この場を去れば、少女は他の者に見初められるだろう。私の目を……心を奪った少女だ。他の者が奪われないはずがない。
 冗談ではない。この少女を見つけたのは私だ。誰が何と言おうと、この少女は私のものだ。誰にも渡すものか。
 弱者じみた独占欲だと理解しているが、少女が他の誰かのものになると考えると、心が張り裂けそうなほど苦しくなり、平静を保っていられなくなる。
 意を決し、少女の下へと降り立とうとするが、そこで私は問題に気づく。
 強さのみを求め、余計なものを捨ててきた私は、言葉を発することができないのだ。今まではそれを不便に思ったことなどない。ここでは力が全て。言葉など、無意味なものでしかなかったのだから。
 だが、私のような人外が少女の側に降り立てばどうなるか、想像するのはたやすい。
 この手に伸びる鎌も、巨大な瞳も、頭の触覚も、背中の甲殻や羽も、全てが少女にとって恐怖の対象となるだろう。悲鳴を上げ、本能が命じるままに逃げ出すだろう。
 そうすれば、今まで気づかなかった他の者も、少女の存在に気づいてしまう。連れ去られるならまだ良い。取り返せば良いだけだ。だが、その場で殺されてしまったら?
 いくら私が強者といえ、少女を助ける暇がない……といった状況になることも可能性としてはあるだろう。だからこそ、私は迂闊に動けず、またこうして少女を遠くから見続ける。見続けることしかできないのだ。
 そんな私の苦悩を知ってか知らずか、少女はただ空を見続けている。その瞳に何が映っているのか、少女が今何を考えているのか……私には分からない。
 それがただ歯がゆく、これほどまで言葉を捨てた自分に怒りが湧くとは思ってもいなかった。

「…………そこにいるのはだぁれ?」
「…………っ!?」

 それはあまりに突然のことだった。怒りに身を震わせる私をよそに、少女が突如空から視線を離し、周囲をきょろきょろと見回し始めた。
 不思議に思い、怒りを制御し動向を探っていると、あろう事か、少女は私のいる方へと、真っ直ぐ視線を向けてきたのだ。
 気づかれた……いや、そんなことはあり得ない。今かけた言葉も、適当な独り言だろう。
 そう自分に言い聞かせるが、少女はそんな私の心情を否定するかのように、ただこちらを見つめてくる。間違いない。少女は、私がここにいるのに気づいている。
 理由は分からないが、これ以上隠れているのは無理だろう。そう判断した私は、恐怖に縛られる身体を無理矢理動かし、少女の眼前へ、ゆっくりと降り立つ。

「…………むしさん?」
「…………」

 少女の言葉に、私は小さく首を振ることで答える。
 虫と言われるのは甚だ遺憾だが、元々は虫であったのだ。見た目のこともある。そう呼ばれても仕方ないだろう。
 だが、どういうことだ? 私が人外の者と知って尚、少女の瞳に恐怖の色が宿らない。むしろ、興味深そうに瞳を輝かせ、小さく笑みすら浮かべているではないか。

「…………」
「どうしたの? どこか、いたいの?」
「…………」

 私の困惑を不調だと判断したのか、少女の笑みが心配そうな表情へと変化する。私が少女の顔を曇らせた。そのことに胸のあたりがちくりと痛み、苦しみが全身を苛んでくる。
 だが、私の表情に変化はない。苦しいということは分かっているのに、徹底的に無駄をそぎ落とした身体は、変化することすら許してはくれないのだ。それが、ただただ残念だ。私の想いを言葉でも、表情でも……この少女に伝えることができないのだから。

「…………くるしいんだね」
「……っ」
「わかるよ。むしさん……かなしいんだね……ないてるんだよね」
「…………」

 違う。泣いてなどいない。ただ苦しいだけだ。私は涙などとうに捨てた身。流れる涙など、存在しない。

「ううん。むしさん、ないてるよ……だってほら、こんなに……くるしい、かなしいっていってるもん」
「…………」
「……どうしたら、かなしくなくなるの? わたしがいなくなればいいの……?」
「…………」

 少女は悲しそうな表情で私を見つめ、ただ悲しんでいると言う。悲しんでいるのだろうか……それは私には分からない。弱さを捨て、強さを得てきた私には、もうそんなことすら理解できないのだ。
 だが少女がいなくなれば良いということは否定できる。少女がいなくなれば、さきほどのような狂おしいほどの苦しみが私を支配するのだろう。

「…………」
「……わたしは、ここにいていいの?」
「…………」

 私の意を正確に読み取り、少女は小さく安堵する。聡明な娘だ。言葉もない。表情もない。そんな私の考えをどのように察しているのか、それは分からない。
 だが、それが何になるというのだ。私は今、この少女に話しかけたいのだ。笑いかけてやりたいのだ。それができぬ身に、なんの意味があるというのだ。

「…………」
「やっぱり、かなしんでる。だったら、わたしがげんきにしてあげるね!」
「…………?」

 少女は何を思ったのか、一定以上の距離を空けていた、私との間を詰めると、その華奢な身体で、あろうことか私の身体を抱きしめてきたのだ。

「……っ」
「ほら、だいじょうぶだよ。むしさんのきもち、こうすれば……ちゃんとつたわってくる。どうしてかなしいのか、ないているのか……ちゃんと、つたわってくるよ」
「…………」

 少女の体温が伝わり、心が穏やかに鎮まっていく。先ほどまでの苦しみは溶けるように無くなり、代わりに温かな気分に包まれていく。
 私はどうして良いのか分からず、ただ少女に抱きしめられる。触れたら折れてしまいそうなほどに細い身体が、私の鍛え上げた身体を柔らかく包み込んでいる。
 その事実に、私は感じたことのない……いや、遙か昔に感じたことがある……これは、この温かさは……

「あはっ、むしさん……またないてる。でも……かなしくなってない、うれしいんだね」
「…………」

 嬉しい。私が……? こうして少女に抱きしめられて、嬉しいというのか……? 疑問に思うが、その言葉はすんなりと私の心に染み渡ってくる。
 そうか、この温かさを私は求めていたのか。
 弱者から強者になり、それこそが全てだと思い、様々な者を捨ててきた。確かに私は強者になった。だが、それと同時に、どこか物足りなさを感じていたのだ。
 自分でも分からぬ物足りなさ。苛立ち。それをこの少女は……ただ抱きしめるということで、解消してしまった。

「…………」
「ん……もうだいじょうぶなの?」
「…………」

 ちょこんと首を傾げる少女を愛おしく思いながら、私は優しく身体から引き離す。もう十分だ。今の私は、ただ少女の感謝で心がいっぱいになっている。
 言葉にも表情にも出せないが、少女には伝わっているのだろう。だが、どうにかして……この気持ちを少女に自分で伝えることはできないだろうか。

「…………」
「……? むしさん?」

 私の顔を覗き込む少女の姿に、ある景色が浮かんでくる。私が弱者だったころに、良く行っていた場所。今では思い出すことすら無かったというのに、なぜこの場所が頭に浮かんだのかは分からない。だが丁度良い。今の私の想いを伝えるに相応しい場所だ。
 私は多くの強者を傷つけてきた手を見ながら、恐る恐る少女へと差し出す。この汚れた手を少女は受け取ってくれるだろうか。

「…………」
「……うん。どこにいくの?」
「…………」
「あはっ、わかった。むしさんに、おまかせするね」

 優しく包み込むように手を取る少女に頭を下げながら、私は壊れ物を扱うかのように、新調に少女を抱きかかえる。
 先ほどまで固まったように開かなかった甲殻は、あっさりと開き、今の私を肯定するかのように雄々しく羽が震え広がる。

「わぁ……むしさん、すごい! かっこいい!」
「…………」

 瞳を輝かせて賞賛する少女に、どこか照れくさいものを感じながら、私は誤魔化すように羽を震わせると、大空へと飛翔する。
 いつも見ているものとは、まるで違う景色に、私は心を躍らせながら少女を見やる。少女は、私の視線に気づいてもいないのか、ただただ近くなった空へと視線を向け、笑みを浮かべている。
 少女が空に何を思っているのかは分からないが、少なくとも満足はしてくれているようで、私は少しでも長く少女に空を見せようと、いつもよりだいぶゆっくりとした速度で、目的の場所へと向かって行った。


「わ~……きれい。い~っぱい、おはながさいてる……!」
「…………」

 たっぷりと時間をかけてやってきた目的地は、私の記憶の通り、一面の花畑だった。昔はここで良く、花を愛で蜜を吸ったものだ。

「ここが、むしさんのおきにいりのばしょなの?」
「…………」

 少女の言葉に頷きながら、私は目的の花を探す。感傷に浸るのは後でもできる。今はただ、少女に感謝を伝えたいのだ。
 私の行動を不思議そうな目で見ながらも、少女は辺りの花々に目を奪われている。そんな少女の姿を見ながら、私は目的の花を見つけると、小さく頭を下げ摘みあげる。そして、それを未だ花々に目を輝かせる少女へと差し出す。

「ん? むしさん、これ……わたしにくれるの……?」
「…………」

 小さく頷く。
 少女は目をぱちぱちと瞬かせていたが、その意味を察したのか、すぐさま手を伸ばすと私から差し出される花を受け取る。

「……ん、いいにおい……むしさん、ありがとう! わたし、うれしい!!」
「…………」

 輝かんばかりの笑みを見せられ、私は心底満足したように頷く。この笑顔が見たかった。着飾れば美しくなる……などと思っていたのが、ばかばかしく思うほど、その笑顔は美しかった。

「そうだ! あのね、むしさん。わたしからも、おれいをあげるね……!」
「…………?」
「ふふっ、ないしょ! ね、ちょっとしゃがんで!」
「…………」

 笑いながら告げる少女に逆らう気などおきず、私は分からないながらも、言われた通りしゃがみこむ。
 すると少女は、笑顔のまま私へと近づくと、先ほどと同じように……いや、先ほどとは違い首下へと手を回し、力を込めて抱きついてくる。
 そして、そのまま……

「はい、きれいなおはなのおれい。ちゅっ」
「…………っ!?」
「あはは、むしさんおどろいてる! しんあいの、あかしなんだよ。わたしから、むしさんに……それと、これからもよろしくの、あいさつ!」
「……!? ……っ!?」

 突然の口づけに驚く私に、少女は信じられないことを告げる。これからもよろしく……とは、どういうことだ……
 確かに私は少女を自らのものにしたいと願った。しかし、それは先ほどまでの話。今はむしろ、少女をちゃんとした人間の住処へと帰してやるべきだと考えている。
 少女がここで生活するのは酷だろうし、私が護り続けるのも限界があるだろう。それならば、ちゃんと人間の住処へ……

「…………だめ?」
「…………」

 考えを察したのだろう。少女は瞳を不安げに揺らしながら、私の瞳を覗き込んでくる。その行動は卑怯だろう。笑顔でいて欲しいと願っているのに、私が少女を悲しませてどうする。そんなことをされては、断ることなどできはしない。

「…………」
「……ほんと? うそじゃない?」
「…………」

 肯定するように立ち上がり腕を差し出す私に、少女はなおも不安そうに尋ねてくる。少女も自分が無茶を言っていると、理解しているのだろう。ならば、それは私が解消してやろう。私の苦しみを解消してくれたんだ……これくらいは、当然だ。
 そう思いながら、私は力強く羽を広げると少女を振り返り、ただ一つ頷く。何があっても少女は私が護る。その意思を込めて。

「……むしさん……うん、ありがとう! これからは、ずっと一緒だよ!」
「…………」

 満面の笑みを浮かべる少女に照れながら、私はゆっくりと空を見上げる。この少女が何者かは分からない。少女が騙ることも無いだろう。だが構わない。関係無いことだ。
 私は、これからこの場所で、少女と生活するのだ。何があろうとも、少女を護っていくのだ。

「ん~、どうしたの? ほら、はやくいこうよ!」
「…………」

 少女を初めてみた時に感じた思いが何かは分からない。今私の心の中にある少女への思いも知らない。これが何かは、少女と生活していくうちに気づくのだろうか。
 そんな一抹の期待を胸に秘めながら、私は腕に抱きついてくる少女を抱え上げると、羽を震わせ大空へと舞い上がった。

-完-


という話だったのさ!
これで良いのだろうか……
というか、続きは想像して膨らませてください。
気が向けば、そのうち書くかも……気が向けば。
イラスト書いてくれても良いんじゃよ?(ちらっ
ではでは、またどこかの機会ででも。

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まとめ【人外×少女ってこんな】

お久しぶりでございます。実に何ヶ月ぶりでしょうか……いやぁ、マスターアップは大変でした。発売まで後1
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